赤いたぬき
このところ固い話続きだったので、少しやわらかくします。外はさくさく中はふんわりで。 以前にあるブログから示唆を受けて「赤いたぬき」「緑のきつね」(それぞれの具をのせかえるやつ)を自作したことがったのですが、赤いたぬきの方が好印象でした。そんな赤いたぬき(タヌキうどん)が商品化。...
View Article濱川栄「中国古代儒家文献に見る反戦思想(4)―『春秋公羊伝』『春秋穀梁伝』『春秋左氏伝』―」 その1
『常葉大学教育学部紀要』二〇一九年三月。 中国古代の歴史書、春秋三伝を分析し、絶対平和主義に至る思想を抽出した、すばらしい論文です。 以下、目についた発言や記述を引用します。出典・年代・発言者は今回は省略で。 「人を殺すことで自分が生きのび、人を亡ぼすことで自分がながらえるようなことは、君子はしないのである」 「兵車を伴う会は四回あったが、(そのうちで)大戦は一回もなかった。民を愛したからである」...
View Article濱川栄「中国古代儒家文献に見る反戦思想(4)―『春秋公羊伝』『春秋穀梁伝』『春秋左氏伝』―」 その2
前回は濱川論文より、春秋時代の平和主義的言説を紹介しました。 しかし一方では非平和主義な人々もいまして、そちらのほうが多数派かもしれません。 同じく濱川論より引用。()内は注釈です。 「なぜ、火で攻めたことを言うのか。始めて火で攻めたことをにくんでである」 (火攻め限定の批判)...
View Article濱川栄「中国古代儒家文献に見る反戦思想(4)―『春秋公羊伝』『春秋穀梁伝』『春秋左氏伝』―」 その3
「宋襄の仁」(戦場で敵に情けをかけたために敗れた例)をめぐって、『春秋左氏伝』と『春秋公羊伝』は真逆の評価を下しています。まず前にも紹介した『春秋左氏伝』から。訳文は今回は濱川論に依拠します。...
View Article中村不二夫『現代詩展望Ⅳ―反戦詩の方法』誌画工房 二〇〇五
「イラク戦争反対、ブッシュよ恥を知れ、ということは小学生でも言えるし、簡単に書けてしまう(略)戦争が起きてから戦争反対と言っても何も始まらないし、それでは遅いのである」(一〇六ページ)。 中村氏はそうした声高だが浅薄な反戦詩を批判し、クロアナバチの穴掘りやヤモリや天道虫の生活を詠んだ静謐な抒情詩を高く評価しています。 挙げられている井奥行彦氏の詩「私の庭」も完全に時勢と無縁というわけではなく、...
View Article孔子曰く「戦争しかない」
丸山穂高という衆議院議員が、北方領土を取り返すには戦争しかないと酒席で発言し、党から除名されるという事件がありました。まったく、国益を損なう暴言としかいいようがありません。 なんか、『論語』で似たような話を読んだような気がして確認してみたのですが、そんなに似てもいませんでした。 領土問題ではなく他国への内政干渉であり、完全にしらふでの公式発言です。余計たちが悪い? ※...
View Article濱川栄「中国古代儒家文献に見る反戦思想(1)─『易経』『書経』『礼記』『論語 』─」.
『常葉大学教育学部紀要.』二〇一六年三月。今回は『論語』の反戦思想に絞ります。 孔子本人が必ずしも平和主義者ではないことは前回も述べましたが、弟子の中には例外が。 「顔回」という固有名は論語本文にはでてきませんが、定説では顔回のことと解釈されているようです。...
View Article濱川栄「中国古代儒家文献に見る反戦思想(1)─『易経』『書経』『礼記』『論語 』─」.その2
同論文「四、『論語』に見る反戦思想」より引用。 ※ 「孔子がつつしんで対応したのは祭祀における物忌(斉)と、戦争と、病気であった」 「孔子の優秀な弟子であった曾子が、それ以上に優秀な弟子で孔子が最も愛した顔回(顔淵)について、「(略)害されてもしかえしをしない。昔、わが友の顔回はそのようにつとめたものだ」」...
View ArticleM・カーランスキー『非暴力―武器を持たない闘士たち』(二〇〇七)より、「二十五の真実」
カーランスキー氏の名著『非暴力』の末尾にあった、非暴力についての二十五の真実を引用させて頂きます。 「非暴力はこうあるべきだ」というよりも、「非暴力は歴史上こうでしかなかった」という論調です。私もその苦々しさを共有しつつ書き写します。「―」や「●」は省略で。 ※ 一 非暴力を積極的に表現する単語は存在しない。 二 国家は、軍隊を抑止力として整備しても、結局は戦争に使ってしまう。 三...
View Article「宋襄の仁」の日本昭和期における受容
「デジタルコレクション」他で下調べした段階なので、「雑記」に入れておきますが。 反戦派として知られる桐生悠々でさえ、宋襄の仁に批判的だったのは意外でした。他にも宋襄の仁について「武士の情け」とか評価した例はないようです(調査継続)。...
View Articleデジコレ宋襄の仁
国会図書館のデジタルコレクションで「宋襄の仁」を検索したら9件出て来たのですが、いずれも「つまらぬ情け」「笑いもの」といった論調でした。これがすべての事例だとは思いませんが、少なくとも『春秋公羊伝』に依拠して、戦場における礼の極みだとした用例は見つかりませんでした。 特に桐生悠々などは、「政治は須らく男子的たるべしだ。宋襄の仁は婦人的政治である」としています(『緩急車』第一集...
View Articleエキストラ日本人名作成表
適当な登場人物に名前をつけるツール。 シノビガミの基本ルールブックに影響を受けつつ、サイコロ1個を4回ふるだけの簡易なやつを。 苗字上半分 1東 2西 3南 4北 5上 6下 苗字下半分 1松 2竹 3梅 4山 5川 6田 名前上半分 1一 2二 3三 4四 5五 6六 名前下半分(男) 1朗 2男 3助 4人 5平 6太 名前下半分(女) 1子 2江 3世 4乃 5香 6奈...
View Article宋襄の仁の反対語は?
「宋襄の仁 反対語」で検索しても出てきませんでした。 敵の戦争準備が整う前にと不仁不義の戦争をしかけ、なおかつ負けて恥をさらす、というような意味の語。実例はあるのですが。
View Articleゲームウォッチ ファイアアタック
幼少時、私が買ってもらった携帯ゲームです。今検索したら10000円近くするそうで。 有名な「ファイア」(火災現場で救助するやつ)とは別な、マイナーなゲームウォッチです。 舞台はアメリカ西部の開拓砦。主人公はハンマーで武装した見張りの兵士。 ネイティブアメリカンたちが投げてくるたいまつを打ち落としたり、直に殴ったりして火消しにつとめるわけです。...
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