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Channel: 核兵器および通常兵器の廃絶をめざすブログ

攻めあぐねています。

 オデッサを。それもあるけど大きな論文を。糸口がつかめなくて。 ムフの理論はいいとして、それと文学研究をどうつなげるか。 

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なつやすみのとも

 子供の頃はこの時期に必ずあたふたしていたものです。 現在は外部からの締め切りはありませんが、明日には宿題を片付けようと思います。 「反戦文学論序説」だか「反戦文学を読むための方法論」だか、とにかく方向性を定めねば。

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反戦文学論の見通し

 わが反戦文学論の眼目は、「何によって戦争を阻止するか」といったところになりそうです。 与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」には、それが欠けていました。手放しで賞賛できないゆえんです。 日本で最初に「平和主義」という語を用いた矢野龍渓は、小説『経国美談』中で架空の国際平和会議を描きました。しかしそれは現実の国連等と同様に、戦争を阻止するための軍事力を認めるものでした。...

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いっぽう戦後は……。

 戦前の平和主義者たちの中には荒唐無稽なものもありますが、少なくともバラエティに富んでいたことは確かだと思います。 いっぽう昭和戦後を見ると。戦争の悲惨さを語り継ぐのはいいのですが、「その先」をめざす平和論が欠けていたことは否めません。戦争を阻止するために何が必要かを考えてこなかったことは。...

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戦後SFから三つほど。

 戦後日本にも、「何によって戦争を阻止するか」という問題に自覚的だった文学者はいました。 ぱっと思いつく限りで、SF的作品を三つほど。普通は反戦小説とは呼ばれない作品です。...

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前倒し。

 じっくり書く予定だった大きな論文、少しだけペースを速めることにしました。

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いまどき私小説批判でもありませんが。

 「小説家を書く小説」なんてのは一見魅力的に見えても、ネタ切れ・自家中毒になりやすいものでして、「小説の書けぬ小説家」的な話になりかねないものです。村井弦斎の「小説家」(1890~91)は、明治前期にしてはがんばったメタフィクションですが、それでも後半はたるみ感が否めませんでした。 反戦・非戦小説についても同じことが言えそうでして。 「何によって戦争を阻止する?」 「小説で!」...

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次の論文、「反戦文学原論」(仮題)

 シンプルに「反戦文学論」としたいところですが、黒島伝治がすでに使っていまして。しかもその内容は帝国主義国に対する戦争には賛成するという代物で、看板に偽りありです。 私が目指しているのは、戦争を阻止できるパワーを持った反戦文学を生み出すことなのですが(私自身には書けなくても、私の論をもとにそれが生まれれば上出来です)、そのためには過去の失敗(あえてそう呼びます)から学ぶ必要があるわけです。...

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戦争を知らない世代にできること

 戦争の悲惨さを語り継ぐことで戦争を抑止しようとする方法―戦後日本の平和主義は主にその方法をとってきたわけですが―には欠点があります。 時代の推移とともに、戦争の記憶を語り継げる方々が減っていくという、悲しい現実です。 では、戦争を知らない世代にできることは何か。記憶を受け継ぐのも大事ですが、また聞きでは説得力に欠けるのも確かです。...

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星新一「白い服の男」

 夏休みの読書感想文でも。原本は今手元にないので、ウxキペディアのあらすじを観ながら記憶を呼び戻してみます。初出は『SFマガジン』1968年9月号とのこと。  近未来、白い服の思想警察が、市民のプライバシーのすべてを監視する社会。といっても殺人や強盗のような軽犯罪は白服の管轄ではありません。白服の取締り対象は一つ、戦争に関する言動のみ。...

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