本居宣長『古事記伝』の附録で、日本神話の世界像をわかりやすく図にかいて説明した考察です。
画像は国立国会図書館デジタルコレクションより引用。
何もない空間に三神が浮かんでいる第一図に始まり、天・地・泉の三世界がひょうたん状にくびれて分かれていき、最後に分離して太陽・地球・月の三天体になる(第十図)という壮大な解釈です。
この図解のすごいところは、当時日本にも入りつつあった地動説とも、矛盾なく整合するという点です。
私は日本神話など信じていないし、本居宣長も尊敬していないのですが(今回『古事記伝』を読み返して再確認しました)、服部中庸のプレゼン能力は尊敬します。
まず図にしてみることは大事です。そうすることで、ぼんやりしていたものがセクシーになることももあるようです。