「春宵対談」谷崎潤一郎、和辻哲郎、後藤末雄(司会)。
『塔』1949年(昭和24)5月。
※
後藤 バルザックみたいに社会組織の弊害とか社会悪というものを書いてみたいが、谷崎君は書く意志はない?
谷崎 僕はそういう意志はない。
(194ページ)
※
……ないですか。まあ、作者にそういう意図はなくても、作品から「社会」を抽出することは可能だと思います。
『塔』1949年(昭和24)5月。
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後藤 バルザックみたいに社会組織の弊害とか社会悪というものを書いてみたいが、谷崎君は書く意志はない?
谷崎 僕はそういう意志はない。
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……ないですか。まあ、作者にそういう意図はなくても、作品から「社会」を抽出することは可能だと思います。