法学部教授の手になる弦斎論。私のような物好き以外の方にも村井弦斎が知られるようになったのはありがたいことです。
論文というよりはエッセイ風といいますか、あらすじ紹介が大半を占めてはいますが、『食道楽』の主題を「家父長制が強いる理不尽に対する挑戦である」と断言していらっしゃるあたりは同意します。
現代のジェンダー論者から見れば弦斎も後進的でしょうけど、弦斎は彼なりに当時の女性の地位向上にとりくんでいたわけでして。スカラーではなくベクトルで評価していただきたいと思うわけです。
論文というよりはエッセイ風といいますか、あらすじ紹介が大半を占めてはいますが、『食道楽』の主題を「家父長制が強いる理不尽に対する挑戦である」と断言していらっしゃるあたりは同意します。
現代のジェンダー論者から見れば弦斎も後進的でしょうけど、弦斎は彼なりに当時の女性の地位向上にとりくんでいたわけでして。スカラーではなくベクトルで評価していただきたいと思うわけです。