「谷崎文学の底流」(『中央公論』1958(昭和33)年1月。出席者は谷崎潤一郎と伊藤整。
「吉野葛」の取材旅行の話題から転じて。
※
谷崎 今じゃとても行けませんよ、危なくて。
僕は、自分で申上げまして、一番毛色の変わっていると思うのは、「小さな王国」ですね。あれなんか、変わっているように思いますね。
伊藤 私は、大変「小さな王国」が好きなんですけど、あれは本当に、現代小説というか、一種の、今もし書かれてもいいような作品ですけど、でも谷崎さんがああいうものをお書きになるのは……。
(575ページ)
※
……伊藤整が「小さな王国」を好きなのはよくわかりました。どこかで書いていたはずなので調べておきます。
「吉野葛」の取材旅行の話題から転じて。
※
谷崎 今じゃとても行けませんよ、危なくて。
僕は、自分で申上げまして、一番毛色の変わっていると思うのは、「小さな王国」ですね。あれなんか、変わっているように思いますね。
伊藤 私は、大変「小さな王国」が好きなんですけど、あれは本当に、現代小説というか、一種の、今もし書かれてもいいような作品ですけど、でも谷崎さんがああいうものをお書きになるのは……。
(575ページ)
※
……伊藤整が「小さな王国」を好きなのはよくわかりました。どこかで書いていたはずなので調べておきます。