安全保障のジレンマ
A国の軍備を恐れるあまりにB国が軍備を増強し、それがまたA国にとっての脅威となって今度はA国が軍備を増強し…という、たぶん文明発祥とともにある悲惨な現象。 平和学の本にはたいてい出てきますが、当事者の立場でそれを解消するうまい方法は、今のところ読んだことがありません。…勉強します。
View Article武者小路実篤『ある青年の夢』(予定)
1916(大正5)年。つまり今からちょうど百年前。 そして第一次世界大戦のただ中に書かれた反戦劇。 今さら武者小路なんて、と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが(私も熟読する前はそうでした)、なかなかどうしてです。 何かが書けそうな作品です。論文になるか。いつものブログの読書感想文になるかは別として。
View Article村井弦斎『小松島』の映画があった
東京国立近代美術館様のサイトより。 http://www.momat.go.jp/fc/digital-gallery/nfc-digital-gallery-no-12/ 1920年1月14日公開 浅草 オペラ館 監督:小口忠。 スチル写真を見る限り、だいぶイメージと違うような。 勇と小夜子の再会場面がないということは、あの軍備廃絶論もなさそうです。
View Articleジョセフ・S・ナイ・ジュニア『国際紛争―理論と歴史〔原書第4版〕』における安全保障のジレンマの定義
少し前にも読んだ気がしますが、今回は安全保障のジレンマがらみを中心に読み直してみます。 ※...
View Articleジョセフ・S・ナイ・ジュニア著 田中明彦/村田晃嗣訳 『国際紛争―理論と歴史〔原書第4版〕』より 国際的制度
安全保障のジレンマを軽減するにはどうしたらいいか。その1、国際的制度。 ※ なぜ国際的制度が重要なのか。なぜなら、それらは期待を形成する枠組みと情報を軽減するからである。国際的制度のおかげで紛争になることはないと、人々は信じるようになる。国際的制度は未来への射程を長くし、安全保障のディレンマへの敏感性を低くする。制度は、リアリストが前提とする無政府状態の効果を軽減する。...
View Article『ある青年の夢』第三幕執筆中の武者小路実篤
安全保障のジレンマ(?)に落ち込んだ武者小路実篤の苦悩。 ※ 或る青年の夢は一場切りかけなかつた。しかもそれは第三幕の一場だ。第三幕は之でおはりだ。四幕、五幕は自分の今の力にあはないかとも思ふ。(略)...
View Article安全困境
「安全保障のジレンマ」の中国語訳をgoogle翻訳してみたら、「安全困境」と出ました。四字熟語として定着できないものでしょうか。どうも「安全保障のジレンマ」と毎回書くのはこなれない気がしまして。
View Article『国際政治事典』より 「安全保障のジレンマ」
※ (前略)このように、自国の「安全」を本来は確保するための軍事力が、結果的に自国の「脅威」認識を拡 大するというジレンマを生むことになる。ピストルを持つ敵同士が双方ともに脅威を感じる理由は、相手ではなく、自分がピストルを持っていることに起因するように、安全であろうとするための政策が、逆に当人の安全を低下させてしまう矛盾をこの論理は有している。 伊藤剛「安全保障のジレンマ」...
View Article武者小路公秀は、『ある青年の夢』を読んだか?
武者小路実篤の甥にあたる国際政治学者、武者小路公秀。彼も安全保障のジレンマについて多くを語っています。 もし『ある青年の夢』を読んでの影響だったら面白いかな…と思ったのですが、残念ながらそれらしき証言は見当たりませんでした。
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